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Python食わず嫌いな人間が環境を作ってみた [Miniconda + PyCharm]

前書き

C++畑で育った人間として、Pythonはとても気持ち悪く思える。

動的型付けなんて黒魔術みたいだ/バイナリファイルを作りたい/etc.

しかし、『使えない』のと『使わない』のとは全く違う。

最低限は試してみようと、環境を構築してみることにした。

なお、使用OSはWindows10の64bit機。

 

導入の方針

次のサイトが非常に参考になる。

qiita.com

他にもいろいろなサイトを巡ってみて、次のような方針を決めた。

  • ディストリビューションとしてMinicondaを使用
  • 基本的に仮想環境上でPythonの実行を行う
    • 諸般の事情により、2.7と3.5、3.6を同居させたい
    • 環境それぞれに必要なパッケージを導入するつもり
  • pipやwheelにはできる限り頼らない
  • IDEとしてはJetBrains社のPyCharmを用いる

こんな感じ。さっそく始める。

 

Minicondaのインストー

公式サイトからMinicondaインストーラを入手できる。

最新バージョンを落とせば古いPythonの環境も作れる。

特に理由がなければ、一番新しいバージョンをダウンロードするのがよい。

インストールも、嫌らしいデフォルト設定などないのでポチポチでOK。

 

インストールすると、スタートメニューにプロンプトが追加されている筈だ。

f:id:LouiS:20170604192206p:plain

素晴らしいMiniconda。非常にシンプルな構成である。

 

プロンプトを開き、現在インストールされているパッケージを見てみる。

conda list -n root

f:id:LouiS:20170604203237p:plain

-n rootは不要だが、ルート設定であるということを明示するために入れてみた。

この結果を見ても、NumPyなどがプリインストールされていないことがわかる。

 

仮想環境の構築

さて、仮想環境の構築とカスタマイズをしてみよう。

仮想環境を作るためには、プロンプトに次のように打ち込めばよい。

conda create -n [環境名] python=[バージョン]

 

実際の画面は次のようである。

f:id:LouiS:20170604205542p:plain

『次のパッケージを入れるけど、いい?』と聞いてくれたり、

具体的な使い方を指南してくれるあたり、非常に親切である。(若干感動した)

ただ、案外時間がかかる印象はあった。

 

Pythonインタプリタ本体は、赤線部のディレクトリに入っている。

後でPyCharmのセッティングをするときに使うので、確認しておこう。

 

パッケージのインストー

仮想環境に必要なパッケージをインストールしていこう。

ここでは、プログラマに(おそらく)必須であろう、NumPySciPyを入れてみる。

 

他のページを見てみると、-nオプションで環境指定してインストー*1している。

しかしここでは、環境をactivateしてからインストールする方法を取りたい。

なぜか?―私がしばしばオプションを付け忘れるからである!(仮想環境作った意味)

 

具体的には、次のように命令を打ち込む。

activate [環境名]

conda install numpy scipy

パッケージは同時に複数インストールでき、バージョンも指定できる。

実際の画面は次のようである。

f:id:LouiS:20170604215052p:plain

プロンプトの左側に、activateな環境が書かれている。つくづく親切である。

 

Anacondaプロンプトを使った操作は、基本の基本は以上でおしまい。

ググれば他にもたくさん命令が出てくるので、見てみるとよいだろう。

なお、公式のチートシートが公開されている。

 

PyCharmを使ってみる

Intellij IDEAを使ってからJetBrainsに惚れているので、PyCharmを採用した。

インストーラ公式サイトからダウンロードできる。

 

インストールにあたり、いじったオプションは一か所だけ。

f:id:LouiS:20170604231403p:plain

今までVSCodeで見ていたpyファイルを、PyCharmに結び付けることにした。

 

インストール後、とりあえず起動し、Look and Feelを好みに合わせる。

ここら辺はこだわりがないのならデフォルトで一切問題がない。

 

プロジェクトをつくる際、インタプリタを指定する必要がある。

f:id:LouiS:20170604231938p:plain

Interpreter右端にある歯車のボタン→Add Localで、環境を指定する。

私の環境の場合、次を指定した。

C:\Users\[ユーザ名]\AppData\Local\conda\conda\envs\python35\python.exe

 

目当てのインタプリタが見つからない場合、次のようにすればわかる。

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さりげなくAnacondaプロンプト再登場である。

なお、おそらくそのディレクトリにはpythonw.exeも存在する。

直下のページが検討しているとおり、あまり気にしなくてよいようだ。

blog.shibayan.jp

 

プロジェクトを作れたら、次のコードを打ち込んでみる。

f:id:LouiS:20170604235907p:plain

実行すると、リストが出力されるはずだ。

 

なお、File→Settings→Project: [name]→Project Interpreterを見ると、

いま使われているインタプリタと、導入できるパッケージが見られる。

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また、同じ画面からインタプリタの変更もできる。

試しにPython2系に変更してみると、エラーが出てくるだろう。

 

Anacondaだけで対応できないとき

Anacondaは便利だが、入手できないパッケージもしばしばあるらしい。

以下のページに、その解決法が書いてあった。

ど素人なので今見ても全然わからないが、そのうちお世話になりそう。

 

後書き

冒頭で述べたようにPythonの気味の悪さのようなものを感じている。

また、以前にpipでハマったこともあり、苦手意識はかなりあった。

しかし、Anacondaを使いこなせれば、ストレスも減るのかと思う。

 

実は、PythonはTensorFlowを利用するために導入してみた。

*1:conda install -n [環境名] [パッケージ名]

/* コードブロック */